駒鳥です。
今回は、エンジニアのキャリアに関する話です。
エンジニアという職業は手に職、技術力が主要な価値です。
しかしそれだけに頼ろうとすると、なかなか市場の中で、あるいは会社の中で自分自身を差別化し、オリジナルの価値を発揮するのは難しい側面があります。
ところが、あえて技術以外の武器を1つ持ちジェネラリスト型のエンジニアになれれば、その人の価値は大きく変わります。
技術の研鑽・学習はエンジニアはみんなやっている
エンジニアは、プログラミングをはじめとする技術によってプロダクトを創り、支えることが第一の価値です。
これは自分だけでなく、周りにいる他のエンジニアにとっても同じです。
そして多くのエンジニアが、日々研鑽を行なっています。
具体的には、今扱える言語についてさらに理解を深めたり、より難易度の高い開発に挑戦したり。
もしくは、WEBエンジニアがアプリにも挑戦するように、別の言語を学んで、自分自身の領域を広げようとしたりします。
IT業界は日進月歩です。
今年流行った言語やフレームワークは、来年には陳腐化しているかもしれません。
スピードの速い業界なので、そのスピードに追いつくべく、どんどん新しい技術を吸収して、追いつかないといけません。
他の業界と比べてインプットすべき知識量が多く、またその知識の更新頻度も非常に高い、大変な職業だと思っています。
そこで頑張ってインプットして、実績を積んだとしても、周りの多くのエンジニア達も同じように学習し、アウトプットを出し、研鑽しています。
その環境の中で、自分だけの価値を出すというのは相当ハードルが高いです。
技術の最先端、とまでいかなくとも、それぞれの技術にかなり詳しく、また実績もないと、他のエンジニアとの差別化はどうしても難しくなります。
市場とは言わず会社単位で見ても、技術で自分自身を差別化できているエンジニアは、そう多くはありません。
技術以外の武器とかけ合わせよう
しかし、技術を第一の価値とするエンジニアが、あえて技術以外の軸を武器にすることで、その人の価値は劇的に向上します。
技術以外の武器、とは何かの例を挙げて見ます。
- デザイン
- マーケティング
- セールス
- マネジメント
他にも色々あるかと思いますが、上記の武器・スキルは、エンジニアと比較的距離感も近く、技術と同じように学ぶことで身に付けることができます。
技術力がトップレベルの人がこれらのスキルも身につけると、まさに鬼に金棒です。
しかし、そこまで技術力が飛び抜けていなくても、これらのスキルを身につけるとかなり強いです。
けれどエンジニアという職業を選んだ人であれば、こうした技術以外の分野に新たに挑戦することに抵抗を感じるかもしれません。
例えばセールスというスキルについては、「営業をやりたくないからエンジニアになったのに」という人も少なくないでしょう。
しかし、だからこそ、技術力のあるエンジニアがこれらのスキルを身につけると強いのです。
まず、上記のような感じで、他のスキルを学ぶことに抵抗を覚えて、実践しないという人は大勢います。
その中であえて技術以外の武器を持つこと自体が、他のエンジニアの多くとの差別化になります。
多くの人がやりたがらない領域であればあるほど、そこに挑戦することの価値も上昇します。
ジェネラリスト型のエンジニアを目指してみよう
技術力に特化したエキスパートではなく、他の分野についても学び、幅広い知識・知見を持ったジェネラリスト型のエンジニアを目指す。
そうすれば、他のエンジニアとの差別化は比較的容易です。
正直、技術力自体はそこまで高くなくても構いません。
技術と、他の武器を掛け合わせることが重要です。
また、そのもう1つの軸を中心に仕事をする人、デザイナーやマーケターなどの職種の人から見ても、技術もできる人、というのは優秀です。
エンジニアがそうであるように、デザイナーも、エンジニアの領域に足を突っ込む人は決して多くないからです。
技術と何かと、さらにもう1つの軸を学べば百人力です。
デザインもマーケティングもできるエンジニアを想像して見てください。
そんなエンジニア、なかなかいないですよね。
たとえ技術力が他のエンジニアと比べて突出していなくとも、複数の領域を知っているだけで、その人オリジナルの価値を会社内、さらに市場で発揮できます。
ジェネラリスト型エンジニアは、技術という軸だけで他のエンジニアと勝負するよりも簡単に自分オリジナルの価値を出すことができるのです。
それでは。